- 塗装コラム
- 2023年12月20日
外壁が色あせしやすい色、しにくい色とは?【色あせの原因やおすすめの塗料をご紹介】
塗料の性能が影響するのですが、今回は色あせとカラー、塗料の耐久性の関係についてお伝えしますね🎵
いつもウォールハーツのブログを読んでいただきありがとうございます。
外壁の色あせや変色が塗装のきっかけとなることが多いですが、結論、選ぶ色によって色あせがしやすい・しにくいということはあまりありません。
むしろ色あせの速度は塗料の耐用年数によって決まります。
ただし、耐用年数を超えると色あせが目立つ色と目立ちにくい色の差が出てきます。
そこで、今回は色あせが目立ちやすい・目立ちにくい色やおすすめの塗料、そもそもの色あせが起こる原因と対処法について解説していきます。
色あせが気になっている方はぜひご覧ください☺
外壁が色あせしやすい色、しにくい色とは?【色あせの原因やおすすめの塗料をご紹介】
目次
色あせしにくい色(目立ちにくい色)トップ3
ブログの冒頭でお伝えしたように、外壁の色による色あせの程度はあまり影響されません。
重要なのは紫外線への強さや耐久性の高さなどの塗料の性能です。
ただし、塗料の耐久年数を超えると色あせが目立つ色と目立たない色で分かれます。一般的には、淡い色を選ぶと色あせが目立ちにくくなります。
そこで、特に目立ちにくい色のトップ3をご紹介します。
ベージュ・アイボリー系
色あせが目立ちにくいカラーの代表的なものは、ベージュ・アイボリー系のカラーです。
色あせした白っぽい色とのコントラストの差が生まれにくく、さらに砂ぼこりやコケの汚れなどが付着してもわかりづらいという利点もあります。
ベージュ・アイボリーは、どんな景観にもマッチしやすく、塗装後に後悔しにくいカラーとして最も人気です。
特に外観のカラーにこだわりがない方は、まずベージュ・アイボリー系を選んでおけば問題ないでしょう。
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薄いグレー(ライトグレー)系
次に色あせが目立ちにくい色として人気なのが、ライトグレー系です。
ベージュ系と同様の理由で色あせや汚れが目立ちにくいのに加え、重厚感や高級感を演出することができます。
見た目の美観が維持され、長持ちする色をご希望の方にはライトグレー系がおすすめです。
イエロー・グリーン系
グリーンやイエローというと、鮮やかすぎて気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、淡いグリーンやイエローであれば、悪目立ちすることはありません。
黄土色っぽい砂埃や緑っぽいカビやコケが付着しても目立ちづらく、色あせしにくいカラーとして一定の人気があります。
ツートンカラーもおすすめ
また、淡いカラーで一色で塗装するのも良いですが、下記の事例のように色あせしにくい色同士でツートンカラーを選ぶのもおすすめです。
ベージュとブラウンのツートン
ライトグレーとダークグレーのツートン
色あせしやすい色(目立ちやすい色)トップ3
淡い色は色あせが目立ちにくいとお伝えしましたが、濃い色や原色に近い色は、色あせした時とのコントラストが生まれ、目立ちやすくなります。
実は、赤色に近い色は、塗料の色素分子の性質上、紫外線に弱く劣化しやすいです。
赤色
色あせが目立ちやすい色として代表的なカラーは、原色に近い赤です。
赤色は、塗料の顔料(色素)に含まれる分子が紫外線によって分解されやすく白っぽくなり、色あせや変色しやすい性質があります。
どうしても赤色にしたい方は、紫外線に強く、耐久性の高いハイグレード塗料を使うことをおすすめします。
紫色
次に色あせが目立ちやすい色は紫です。理由は赤色と同様で、塗料の色素が原因です。
紫の中でも、ブルーやネイビーに近いものであれば紫外線によって分解されずらく、色あせや変色が起きにくいのですが、赤に近づくにつれて劣化しやすくなってしまいます。
濃い緑や濃い黄色
前章では、色あせが目立ちにくい色として薄いグリーンや薄いイエローをご紹介しましたが、逆に色が濃くなると色あせ時にコントラストが生まれ、変色が目立ってしまいます。
このように、色あせが目立ちやすい色はいずれも原色に近く、戸建て住宅の外壁に使用している例をあまり見たことがない方は多いと思います。
どちらかというと企業イメージやブランドカラーを大切にしている商業施設や店舗などで見られる傾向があります。
色褪せ(色あせ)の原因とは
色あせとは、塗装した外壁が経年劣化により変色したり、色が薄くなった状態のことで、外壁表面の防水性が無くなってきている証拠になります。
つまり、色あせは外壁の劣化症状の一つなのです。
色あせは建物の外観が古びた印象を与え、放置すると、外壁が雨水を吸い込み、最悪のケースとして雨漏りが発生することもあります。
外壁が色あせしてしまう原因は大きく分けて3つあります。
紫外線による塗膜の劣化
外壁の色あせの主な原因は紫外線です。
紫外線が外壁の表面に当たり続けることによって、塗料の色素である顔料が分解され、白っぽく変色します。
耐久性の低い塗料は、紫外線によって色素が分解されやすく、より速いスピードで色あせが進みます。
特に日当たりの良い南側の外壁には色あせが起きやすいです。
実際に、外壁の色あせをきっかけに塗装を考えるお客様は非常に多いです。
下記は、外壁の色あせが気になって当店に塗装を依頼された小郡市S様の施工事例です。
酸性雨によるサビの発生から色あせに
次に、酸性雨が原因で、金属製の壁(金属サイディング)や鉄部が酸化し、サビの発生により色あせが起こります。
この状態を放置すると、雨水により外壁が溶け出してしまい、形が変わってしまいます。
サビによる色あせは、場合によっては塗装だけでは直すことができず、外壁材の交換が必要になり、補修費用が2倍~3倍に跳ね上がることがあるので注意が必要です。
職人の施工不良
実は、前回行った職人の施工不良により、予想よりも早く色あせが起こることがあります。
たとえば、塗装前の下地処理が不十分だと、外壁に汚れや古い塗膜が残り、新しい塗料と下地の間に隙間ができます。この場合、数年後には塗料がはがれ落ち、色褪せの原因となります。
実際に、当店のホームページに設置している塗装相談箱には、他社の施工で高圧洗浄がされないまま、そのまま塗装を行われ、約1年後に塗膜が剥がれたという方からの相談も寄せられています。
このような施工不良で、施工後のトラブルが起きないようにするためにも、失敗しない為の業者選びのコツを下記記事でご紹介しております。
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色あせはどうしたら直る?
一般的な汚れと違い、ホースで水洗いをしたり、拭いてもとれないのが色あせです。
一度起きた色あせは、放置すると表面の防水性が低下していくので、定期的な塗装のメンテナンスが必要不可欠です。
10年おきに塗装を行うことが大切
建物の立地環境や前回使った塗料にもよりますが、塗装は10年おきに行うことが一般的な目安です。
この時期に近づいたら、ご自身で外壁をチェックするか、専門業者に点検を行ってもらうことをおすすめします。
自宅で簡単にできるセルフメンテナンスとしては、定期的に外壁をスポンジで優しくこすり、洗い流すことです。
外壁を常に綺麗な状態に保つことが、色あせを起きにくくするコツです。
色あせしにくいオススメ塗料
第3章で色あせの主な原因は、紫外線であることをお伝えしましたが、この章では紫外線に強く、長年外壁を綺麗にしてくれるおすすめ塗料を3つご紹介します。
実際にその塗料を使った施工事例も載せておりますので、ぜひご確認ください🎵
【紫外線に強くコスパ最強】パーフェクトトップ
・日本ペイント ・ラジカル塗料 ・外壁用1液型水性塗料 ・モルタル、コンクリート、窯業系サイディング、ALCパネルに塗装可 ・艶あり、7・5・3分艶、艶なし |
パーフェクトトップは、国内の大手メーカーである日本ペイントが製造するラジカル塗料です。
ラジカル塗料とは、紫外線によって発生する「ラジカル」という物質が塗料の色素分子を分解するのを防いでくれる最新塗料です。(ラジカル制御機能といいます)
具体的には、塗料の色素分子の周りにシールド層を形成することで、紫外線が当たってもラジカル物質の発生を防ぎ、外壁や屋根の色あせや変色を防いでくれます。
パーフェクトトップをおすすめする理由は、価格が2,200円~2,800円/㎡と低~中価格帯なのにもかかわらず、メーカー期待耐用年数が12年~15年と長いため、コストパフォーマンスが良い点です。
一般的な30坪の戸建て住宅の場合は22万~28万円程です。(※足場組立や下地処理、下塗り塗料代は別)
また、水性塗料であるため、塗料特有の匂いが少なく、匂いに敏感なペットを飼っているご家庭でも安心して使用できます。
パーフェクトトップを使用した施工例
【超耐久性】ファイン4Fセラミック
・日本ペイント ・フッ素塗料 ・外壁用2液型油性塗料 ・モルタル、コンクリート、窯業系サイディング、金属系サイディングに塗装可 ・艶あり、7・5・3分艶 |
ファイン4Fセラミックは、日本ペイント製のフッ素塗料です。
フッ素塗料とは、耐久性が無機塗料の次に高い塗料として大変人気です。
フッ素塗料は、紫外線や熱にとても強いとされる蛍石を原料としており、耐久性が高い理由がここにあります。
その耐久性の高さから、大型建築物や橋の塗装などにも使われており、身近なものだとフライパンにもフッ素加工がされています。
メーカーの期待耐用年数は15年~20年であり、塗装単価は3,800円~4,800円/㎡です。
なお、一般的な30坪の戸建て住宅の場合、38万円~48万円です。(※足場組立や下地処理、下塗り塗料代は別)
【最高クラスの耐久性かつ天然石風】クリスタルアートセラミック
・日本ペイント ・無機塗料 ・外壁用1液型水性塗料 ・モルタル、コンクリート、窯業系サイディングに塗装可 ・艶あり |
クリスタルアートセラミックは、日本ペイント製で、国内で最高クラスの耐久性を持つ無機塗料です。
無機塗料は、有機物で作られた他の塗料と違い、ガラスや石などの無機物で作られていることが耐久性の高い証拠です。
高層ビルの窓ガラスや、地べたに転がっている石は、日常的に紫外線を浴びているものの、ほとんど劣化しません。
この特徴を塗料に活かしたのがクリスタルアートセラミックであり、その耐用年数は20年~25年で、半永久的に長持ちする塗料として有名です。
塗装単価は4,500円~5,500円/㎡で、一般的な30坪の戸建て住宅の場合、45万~55万円です。(※足場組立や下地処理、下塗り塗料代は別)
また、クリスタルアートセラミックは、スプレーを使った吹き付け塗装により、まるで天然石であるかのような上品な外壁に仕上げることができます。
クリスタルアートセラミックは、下記のようにさまざまなカラーから好みのものを選ぶことができます。
今回ご紹介した塗料は、中でも紫外線に強く、外壁を色あせや変色から長期間にわたって守ってくれる塗料です。
ラジカル、フッ素、無機の3つの塗料をご紹介しましたが、それぞれの違いを詳しく知りたい方は、以下ブログをぜひご確認ください🎵
ラジカル塗料とは?おすすめの塗料を紹介【単価や耐用年数を徹底解説】
フッ素塗料を選ぶ前に知っておきたいこと【どんな人にオススメ?価格や注意点を解説】
無機塗料を選ぶ前に知っておきたいこと【どんな人にオススメ?価格や注意点を解説】
さて、本日は外壁の色あせをテーマにお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?
色あせは色よりも塗料の性能に起因しますが、経年劣化で色あせた時の目立ちが気になる方は、ベージュ、グレーなどの淡い色を選び、水洗いなどのセルフメンテナンスを定期的に行い、家の寿命をより長く綺麗に保ちましょう☺
本日のブログは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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