無機塗料を選ぶ前に知っておきたいこと【どんな人にオススメ?価格や注意点を解説】

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無機塗料を選ぶ前に知っておきたいこと【どんな人にオススメ?価格や注意点を解説】

無機塗料を選ぶ前に知っておきたいこと【どんな人にオススメ?価格や注意点を解説】

無機塗料のイラスト

 

いつもウォールハーツのブログを読んでいただきありがとうございます。

 

「無機塗料は長持ちするから安心」

「業者に無機塗料は完璧といわれたけど費用がちょっと・・・」

とお考えの方は多いのではないでしょうか。

 

確かに無機塗料は、様々な塗料の中でもっとも耐久性が高く、最高ランクとされています。

 

今回はそんな人気塗料である無機を選ぶ前にぜひ知っておくべきこととして、メリットやデメリット、注意点、価格相場などについてわかりやすくお伝えしようと思います。

 

無機塗料を選ぶ前に知っておきたいこと

 

 

無機塗料とは

ガラスとレンガ

樹脂を使わず無機が主成分になっている

無機塗料について説明するときは、一般的な塗料との構成の違いに着目する必要があります。

 

そもそも、シリコンやフッ素などの一般的な塗料は、以下4つの構成でできています。

 

塗料の構成

 

この4つの構成の中で主成分となるのが樹脂の部分です。

〇〇塗料の「〇〇」に該当する部分で、シリコン樹脂ならシリコン塗料、フッ素樹脂ならフッ素塗料と分類されます。

 

しかし、無機塗料に関しては、主成分が樹脂ではなく、ガラスやレンガなどの無機物で作られています。

 

この部分がほかの塗料と比べて長持ちする理由になります。

 

なぜ長持ちするのかを次の章で説明します。

 

無機塗料の構成

 

なぜ、無機塗料は長持ちする?

塗料というのは、水性や油性、1液型や2液型など色んな種類の分け方がありますが、最も大きなくくりで分けると、有機塗料か無機塗料になります。

 

塗料の分類の図解

 

合わせて読みたい記事

水性塗料と油性塗料はどっちがオススメ?【メリット・デメリットを徹底解説】

 

無機は紫外線に強い

紫外線に強い

有機物と無機物には様々な違いがありますが、大きな違いは紫外線に対する強さです。

 

<有機物と無機物の大きな違い>

有機物→紫外線に弱い

無機物→紫外線に強い

 

例えば、有機物で代表的なものがプラスチックですが、昔、幼い子供がよく庭で遊んでいたアンパンマン等の小さい乗り物を見かけたことがあるかと思います。

 

劣化が進んだものだと、触ったらボロッと崩れたりします。

あれは、紫外線の影響を受けて劣化しているのが原因になります。

 

一方で無機物の代表的なものはガラスです。

 

窓ガラスは日常的に紫外線を浴びているものの、ほとんど劣化していません。

なぜなら、無機質でできているものは紫外線に強いという特徴があるからです。

 

この特徴を塗料にも上手く活用させたものが無機塗料であり、紫外線に強く半永久的に長持ちするといわれる理由はここにあります。

 

無機塗料のメリットとデメリット

メリットとデメリット

 

では、塗料は無機塗料を選んでおけば問題ないのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、もちろんメリットだけでなくデメリットもあります。

 

まずはメリットから説明します。

 

無機塗料のメリット

家【紫外線に強い】

①長持ち(耐久性が高い)

無機塗料の耐久年数は20年~25年とされています。

 

前述した紫外線への強さに加え、雨風に対しても耐久力がある分、他の塗料と比べても耐久年数が長いです。

 

塗料の種類 耐用年数
アクリル 5~7年
シリコン 10~12年
ラジカル 12~15年
フッ素 15~20年
無機 20~25年

 

②汚れが付きにくい

無機塗料は、家の外観をいつまでも美しく保ってくれるメリットがあります。

 

なぜなら、無機塗料の表面は、窓ガラスのように表面がツルツルしているため、ほこりや汚れが付着しにくくなっているからです。

 

また、親水性があり、雨水で付着した汚れを洗い流してくれる性質もあります。

 

よって、例え外壁に汚れが付いたとしても、雨が降ったら洗い流してくれたり、拭けばすぐ落ちるといった特徴があります。

 

③長期的に見るとコストパフォーマンスが良い

無機塗料は最高グレードであることから、他の塗料よりもざっくり50万ほど費用が高くなります。

 

しかし、費用というのは、最初に払う金額の大きさではなく、長期的に見たときに金額が大きいのか小さいのかで判断した方が良いです。

 

以下はシリコンと無機塗料でそれぞれ塗装を行った場合の20年スパンでの費用の差を表した図になります。

 

費用の差【シリコン塗料と無機塗料】

 

一回の費用でみると無機の方が確かに50万円高いですが、20年という長期スパンで見ると、シリコンは耐用年数的に10年おきに塗装した方が良いので、2回の塗装で200万円かかるのに対し、無機は1回の塗装の150万円で済むため、シリコンよりも50万円安くなります。

 

無機塗料のデメリット

お金・費用

もちろん無機塗料にもデメリットがあります。

 

①1回きりの塗装で考えると費用が高い

長期スパンで見ると安くなるという説明をしましたが、1回きりの塗装で考えると、他の安価な塗料と比べて費用は高くなります。

 

最高級の性能を持つ塗料であるため、どうしてもその分費用は高くなってしまいます。

 

よって費用と効果のバランスを見た上で選択することが大切です。

 

②表面が割れやすい場合がある

これは無機塗料に限らず、無機の次に耐久性の高いフッ素塗料にも言えることですが、頑丈がゆえに伸縮性に欠け、振動を吸収しづらいため表面が割れやすいことがあるという難点があります。

 

全ての無機塗料が割れやすいかというとそういうことではありません。

 

そこで、当店はこの弱点に対して以下の方法で解決します。

 

・伸縮性を含ませた無機塗料を使う

1章でお伝えした塗料の構成の中に添加剤というものがあります。

 

これは塗料の性能を調整できるもので、無機塗料の場合は伸縮性を含ませた添加剤を混ぜることで、表面の割れにくくすることができます。

 

・下塗り材に伸縮性を含ませる

塗装の基本は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りですが、下塗り材に伸縮性を持たせた塗料を使うことで、衝撃を吸収し、表面の割れを防ぐことができます。

 

こういった対策は、経験豊かな職人が状況に合わせて臨機応変に行いますのでご安心頂ければと思います。

 

無機塗料の注意点

注意する職人

 

業者に無機塗料を提案されたときに、「無機塗料は長持ちするから大丈夫」とか「ネットで調べてもやはり人気みたいだから大丈夫」とすぐに判断するのには注意が必要です。

理由はいくつかあります。

 

同じ無機塗料の中にもランクがある

無機塗料にもランクがあり、実際のところ100%無機質だけで構成された塗料というのは存在しません。

 

どういうことかというと、一般的に業者が提案するのは「無機ハイブリット塗料」というものです。

 

無機ハイブリット塗料とは、第2章で説明した、有機と無機が組み合わさった塗料になります。

 

これにより、無機の中でも耐久性のランクが分かれます。

 

<無機ハイブリット塗料の例>

無機×アクリル=無機アクリル塗料

無機×シリコン=無機シリコン塗料

無機×ラジカル=無機ラジカル塗料

無機×フッ素=無機フッ素塗料

 

これが理由で、同じ無機ハイブリッド塗料でも耐久性や、遮熱性、防藻性などに違いが出てきます。

 

注意点としては、これは無機塗料であると説明しておきながら、蓋を開けると無機×安いシリコンの組み合わせを勧める業者がいます。

 

無機塗料だから長持ちしますと安心させ、高く売りながら、その中でも原価の安いものを勧められているパターンです。

 

よって単に無機塗料だから大丈夫、と考えるのは危険です。

 

もし業者に無機ハイブリット塗料を進められた場合は、無機と何のハイブリットなのか?

他の無機ハイブリットと比べて何が違うのか?などを聞くことがとても大切ですのでぜひ覚えておいてください。

 

木材の上に無機塗料を塗るのは注意

無機塗料が使えない場合の一つの例として、木材というのがあります。

 

なぜ無機塗料が木材の上に塗りづらいのかというと、木材の伸縮性に無機塗料が付いていけず、密着性が弱まるからです。

 

この状態で無機塗料を塗装した場合、さらに割れやすくなったり、はがれやすくなるので注意が必要です。

 

もちろん外壁以外の軒天やその他の付帯部分にも無機が使えない場合がありますので、どこまでが無機塗料で、どこを他のグレードの塗料にするのか、全体のバランスを見た上で決めることをお勧めします。

 

次回の塗装時に要注意

無機塗料を使った場合は、次回塗装するときに注意が必要です。

 

なぜなら、第3章で無機は表面がツルツルしていて汚れが付きにくいとお伝えしましたが、汚れが付着しにくい=次回の塗料も密着しにくいからです。

 

この対策としては、下塗りの際に、無機塗料の上に塗る新しい塗料が密着しやすいような専用の下塗り材を用いることです。

 

これにより塗料の密着性を高めることができます。

 

よって、無機塗料を使った場合は、前回何を使ったのかがわかるように契約書や塗料カタログは大切に保管しておくことが大切です。

 

※無機塗料だけでなく、その次に耐久性の高いフッ素塗料にも同様のことが言えます。

 

無機塗料の価格相場

無機塗料の相場は、ハイブリッドの組み合わせによって金額に幅がありますが、4,500円~5,500円/㎡です。

 

他の塗料との比較表を下記にまとめております。

 

なお、相場は塗装専門店~大手ハウスメーカーを含んでおりますので、安いものが地元の塗装専門店、高いものが大手のハウスメーカーと思って頂いて構いません。

 

相場【塗料】

 

合わせて読みたい記事

ハウスメーカーに外壁塗装をお願いすべきかどうか?費用が高いのは本当?

 

無機塗料はどんな人にオススメ?

長期間、美しい外観を維持したい方には、無機塗料がおすすめです。

特に、以下のような場合に無機塗料が効果的です。

 

<こんな人は無機塗料がオススメ>

☑ 1回の塗装でできるだけ長持ちさせたい方

☑ 現在の家に今後も長く住み続けたい方

☑ 池や川が近くにあり、藻やコケが発生しやすい環境に住んでいる方

☑ 一回の予算に余裕があり、長期的に費用を抑えたい方

 

ウォールハーツが勧める無機塗料

無機塗料にはいくつかの種類がありますが、当店の職人が長年使ってきて、実際にお客様からの評判が良いものを抜粋し、実際の施工事例とともにご紹介します。

 

日本ペイント【パーフェクトセラミックトップG】

 

パーフェクトセラミックトップG

 

こちらは無機×ラジカルのハイブリット塗料になります。

 

3章でお伝えした通り、無機塗料は、頑丈がゆえに表面が割れやすいという唯一の弱点があります。

 

そこで本製品は、柔軟性を持つ成分を混ぜることで割れにくくなり、さらに低汚染性も強化された、まさに弱点なしの最高塗料であることから人気が高いです。

 

パーフェクトセラミックトップGのメーカーカタログはこちら

 

<パーフェクトセラミックトップGを使った当店の施工事例>

それぞれクリックすると詳細が見れます。

 

久留米市K様

パーフェクトセラミックトップGの施工事例①

 

小郡市S様

パーフェクトセラミックトップGの施工事例②

 

 

 

日本ペイント【クリスタルアートセラミック】

 

クリスタルアートセラミック

 

こちらは無機とシリコン(中でも高品質なシリコン)のハイブリッド塗料です。

 

本製品の魅力は、単色ではなく、複合的なカラーの組み合わせが可能で、デザイン性が加わっているところです。

 

一般的に、多彩色模様はシリコン塗料でないと演出できないのですが、本塗料は日本ペイントの技術力により、最高品質の無機塗料で、耐久性を損なうことなく多彩色を演出した、まさに耐久性とデザイン性を兼ね備えた塗料です。

 

クリスタルアートセラミックのメーカーカタログはこちら

 

<クリスタルアートセラミックを使った当店の施工事例>

それぞれクリックすると詳細が見れます。

 

久留米市H様

クリスタルアートセラミックを使った施工事例①

 

久留米市T様

クリスタルアートセラミックを使った施工事例②

 

当店では他にも長年にわたってお客様からの評判の良い塗料を厳選しておりますので気になる方は下記をご確認ください。

 

<当店オススメのその他の塗料はこちら>

職人一押しの厳選塗料5選

 

まとめ

無機塗料は、塗料の中でも耐久性が高く人気な塗料ですが、すべての住宅において無機塗料を使った方が良いというわけではないのです。

 

無機塗料の中でもいろんな種類がありますし、住宅の外壁の材質や劣化具合、周辺環境に合わせた塗料の選定が必要です。

 

お客様の自宅にとって最適な塗料は何なのか、見極めるための参考にしていただけたら幸いです。

 

 

 

本日のブログは以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

当店について

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