- 塗装コラム
- 2024年2月11日
フッ素塗料を選ぶ前に知っておきたいこと【どんな人にオススメ?価格や注意点を解説】
いつもウォールハーツのブログを読んでいただきありがとうございます。
屋根や外壁塗装を考えるとき、多くの方ができるだけ長持ちする塗料を選びたいと考えていると思います。
フッ素塗料は、他の塗料と比べて非常に優れた耐久性を誇り、近年では、最も長持ちしやすい塗料として選ばれています。
そこで今回は、フッ素塗料のメリット・デメリットや注意点などを解説していきますので、ぜひ参考にしてください(^^♪
フッ素塗料を選ぶ前に知っておきたいこと
目次
フッ素塗料とは
フッ素塗料は、塗料の中で最高ランクの耐久性を持っており、長期間にわたり変色や艶引けがなく、汚れを雨水で洗い流してくれる性能を持った塗料です。
フッ素塗料が紫外線に強い理由
フッ素塗料の耐久性について説明するときに、その構成に着目する必要があります。
そもそも塗料は顔料、樹脂、添加物、水or溶剤の4つで構成されています。
この構成の中で主成分となるのが樹脂で、この樹脂が何を原料としているかで塗料の耐久性が決まります。
フッ素の樹脂は、紫外線や熱にとても強いとされる蛍石を原料としており、耐久性が高い理由がここにあります。
その耐久性が高いがゆえに、大型建築物や橋などにも使われています。
フッ素の耐久性をほかの塗料と比べると、樹脂系塗料(アクリル、シリコン、ラジカル等)の中では一番耐用年数が長いことがわかります。
フッ素塗料の5つの特徴
耐久性が高いとされるフッ素ですが、その特徴を詳しく見ていきましょう。
①耐久・耐候性
フッ素塗料は、耐久性や耐候性に優れています。
長期間にわたる紫外線や風雨などの外的要因にさらされても、劣化や変色が起こりにくく、美しい仕上がりを長く保つことができます。
②親水性
フッ素塗料は、表面がツルツルしていることから、空気中のホコリや排気ガスが塗膜に付いたとしても、雨水で洗い流してくれます。
また、表面が乾きやすく、雨水による水垢の発生も抑えることができます。
③防藻・防カビ性
フッ素塗料は、防藻・防カビ性に優れています。
表面に付着する微生物の繁殖を防ぎ、美しい外観を保つことができます。
また、防カビ効果により、健康面でも安心です。
④耐摩耗性
フッ素塗料は、艶があり、新築時のような輝きを取り戻します。
光沢感は時間とともに経過するのですが、フッ素塗料の光沢は10年で約10%しか減少しないと言われています。
⑤耐薬品性
フッ素塗料は、耐薬品性に優れています。
酸性雨による塗膜の剥がれを防止し、美しい外観を長期間保つことができます。
フッ素塗料のメリットとデメリット
フッ素塗料のメリット
❶長持ちする
前述したとおり、やはりフッ素塗料の最大のメリットは耐用年数が長いことです。
紫外線に強く、さらに塗膜に付着した汚れを雨水で洗い流してくれるため、長い間建物の美観を維持してくれます。
また、防カビ性や防藻性も高いため、太陽の光が当たらない北面や、湿気が溜まりやすい箇所でもカビや藻が発生しにくいです。
❷長い目で見るとメンテナンス費用が安く済む
フッ素塗料は、樹脂系塗料(アクリルやウレタン、シリコンなど)の中では最高グレードであることから、その分費用は高くなります。
しかし、この費用は長い目で見た時に、結果的にフッ素の方が安く済みます。
以下の図をご確認ください。
フッ素の耐用年数である20年で見た時に、シリコンと比較した際のトータル費用の差です。
最初の費用はフッ素の方が40万ほど高いですが、20年スパンで見た時はシリコンよりも60万ほど安くなっています。
❸光沢感が続きやすい
フッ素樹脂は非常に滑らかで、表面に均一な膜を形成します。
そのため、光を反射しやすく、新築時のような輝きを取り戻します。
また、光沢感は時間とともに無くなっていくのですが、フッ素の場合は10年経っても10%ほどしか光沢感が減少しません。
フッ素塗料のデメリット
もちろん、常にフッ素塗料が良いというわけではなく、デメリットもあります。
❶頑丈がゆえに表面が割れやすい場合がある
フッ素塗料は頑丈がゆえに伸縮性に欠け、地震などで起きた振動を吸収しづらいため表面が割れやすいことがあるという難点があります。
この対策は次章で詳しくお伝えします。
❷1回きりの塗装で考えると費用が高い
長期スパンで見ると安くなるという説明をしましたが、1回きりの塗装で考えると、他の安価な塗料と比べて費用は高くなります。
最高クラスの耐久性を持つ塗料であるため、どうしてもその分費用は高くなってしまいます。
よって、建物すべての箇所をフッ素で塗装するのか、それとも屋根や外壁等のメインの部分だけフッ素を使うのかなど、費用と効果のバランスを見た上で選択することが大切です。
❸艶なしが選べない
フッ素塗料は、表面がツルツルしている性質上どうしても艶消しができないというデメリットがあります。
場合によっては周囲の住宅とのコントラストの差が出て、悪目立ちしてしまうこともあるので、注意が必要です。
フッ素塗料はどんな人にオススメ?
2章のフッ素のメリットとデメリットを踏まえた上で、以下のような方はフッ素塗料がオススメです。
<フッ素塗料はこんな人にオススメ> ☑ 1回の塗装でできるだけ長持ちさせたい方 ☑ 現在の家に今後も長く住み続けたい方 ☑ 池や川が近くにあり、藻やコケが発生しやすい環境に住んでいる方 ☑家に光沢感を出したい方 ☑ 一回の予算に余裕があり、長期的に費用を抑えたい方 |
フッ素塗料を選ぶときの注意点
下地処理を丁寧に行う業者を選ぶこと
フッ素塗料に限らずですが、下地処理を時間をかけて丁寧に行う業者を選ぶことが大切です。
下地処理とは、塗装をする前に、古い塗膜を除去したり、紙やすりなどでサビを落としたりして、塗料と下地の密着性を高める作業です。
こういった下地処理を疎かにする業者は、剥がれかけた古い塗膜の上からフッ素を塗ったりします。
その場合、せっかく高級なフッ素塗料も数年で古い塗膜と一緒に剝がれ落ちてしまいます。
フッ素の弱点を理解した業者を選ぶこと
前章で、フッ素は頑丈がゆえに表面が割れやすいというデメリットがあるとお伝えしました。
この弱点に対して以下のような対策を提案してくれる業者であれば、施工経験が豊富であると言えます。
〇伸縮性を含ませたフッ素塗料を使う
1章の塗料の構成図を見ると、塗料は顔料+樹脂+添加剤+水or溶剤で構成されていることがわかります。
この中で、添加剤は塗料の性能を調整できるもので、フッ素塗料の場合は伸縮性を含ませた添加剤を混ぜることで、表面の割れにくくすることができます。
〇下塗り材に伸縮性を含ませる
塗装の基本は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りですが、下塗り材に伸縮性を持たせた塗料を使うことで、衝撃を吸収し、表面の割れを防ぐことができます。
屋根に塗装したときは耐用年数が縮む
屋根は建物の中で一番、紫外線や雨風にさらされる箇所であり、外壁と比べると耐用年数が縮みます。
同じフッ素塗料で塗装した場合、外壁の耐用年数が20年とされるのに対し、屋根は15年程です。
屋根塗装は、外壁塗装と一緒に行った方が足場費用が浮くので、同時に行うことが多いのですが、同じ塗料を使った場合、屋根の劣化が先に起こってしまいます。
よって、屋根の塗料を考えるときは、フッ素の中でもより耐久性の高いものを選ぶことをお勧めします。
大手メーカーのフッ素塗料を選ぶのが無難
フッ素塗料といっても、様々なものがあります。
ただし、中にはフッ素樹脂が少量しか入っておらず、耐久性がそこまで高くないものをフッ素として提案する業者がいるのも事実です。
よって、フッ素塗料を選ぶときは施工実績の多い国内大手メーカーを選ぶと無難です。
<フッ素塗料の大手メーカー> ・日本ペイント ・関西ペイント ・エスケー化研 |
フッ素塗料の価格相場
フッ素塗料の相場について、他の塗料との比較表を下記にまとめております。
耐久性が高いため、無機塗料の次に価格が高めで、平米当たり3,800円~4,800円です。
この辺りはどのメーカーのフッ素を使うかによって変わってきますので、もし既に見積もりを取られているのであれば、相場内に収まっているかをぜひご確認ください。
オススメのフッ素塗料
フッ素塗料にはいくつかの種類がありますが、当店の職人が長年使ってきて、実際にお客様からの評判が良いものを抜粋し、実際の施工事例とともにご紹介します。
ファイン4Fセラミック
これは日本ペイント製の外壁用のフッ素塗料です。
この塗料をお勧めする理由は、フッ素グレードの中でも耐久性がより高いからです。
紫外線などにより塗膜が傷む原因は塗料の中に含まれる塩素ですが、本製品は塩素が含まれないところが特徴です。
<ファイン4Fセラミックを使った当店の施工事例>
それぞれクリックすると詳細が見れます。
サーモアイ4F
これは日本ペイント製の屋根用のフッ素塗料です。
紫外線を多く浴びる屋根部分には、遮熱性が含まれた塗料が望ましいです。
本製品は紫外線の熱を逃がし、室内温度を緩和させ、光熱費を抑えてくれる省エネ塗料です。
また、雨で汚れを洗い流してくれる親水性も備わっています。
お勧めの理由は、他の遮熱塗料は遮熱成分が上塗り用の塗料にしか含まれないのですが、本製品は下塗り・中塗り・上塗りの3層に含まれるため、より高い遮熱性・省エネ効果が期待できるからです。
<サーモアイ4Fを使った当店の施工事例>
それぞれクリックすると詳細が見れます。
当店では他にも長年にわたってお客様からの評判の良い塗料を厳選しておりますので気になる方は下記をご確認ください。
<当店オススメのその他の塗料はこちら> |
さて、今回はフッ素塗料についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
フッ素塗料を選ぶときは、フッ素の弱点を理解した上で、下地処理を大切にする優良な業者を選んでくださいね(^^♪
本日のブログは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
当店について
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