- 塗装コラム
- 2024年5月5日
外壁塗装の価格を徹底解説【20坪~60坪の相場とは?】
いつもウォールハーツのブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は、外壁塗装や屋根塗装の価格について、20坪~60坪までの相場を一挙にご紹介したいと思います。
また、適正な金額で工事を行う業者を見つけるコツもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください🎵
外壁塗装の価格を徹底解説【20坪~60坪の相場とは?】
目次
外壁塗装の価格相場について
戸建て住宅の外壁や屋根塗装にかかる費用は、まず、外壁のみ、屋根のみ、もしくは両方を行うのかによって決まります。
加えて、足場の設置費用、ひび割れ補修や高圧洗浄などの下地処理費用、屋根や外壁以外の付帯部の塗装費用、その他運営費用がかかります。
本章では、外壁塗装もしくは屋根と外壁両方の塗装を行う場合の相場を坪ごとにご紹介します。
外壁塗装の価格相場
まず、この表の見方の注意点として、坪数とは、一般的な建物の敷地面積のことではなく、建物の階数に応じた坪数です。
例えば、1階の床面積が20坪の2階建て住宅の場合は、40坪の欄の金額を参考にしてください。
また、各坪の価格に幅がある理由は、塗料の種類による価格の違いです。
耐久性の低い塗料を使えば価格は抑えられますし、耐久性の高い塗料を使えば長持ちする代わりに一回の塗装価格は上がります。
外壁と屋根塗装の価格相場
屋根と外壁を同時に塗装する場合、外壁のみを塗装する場合に加えて20万円から30万円ほど費用がかかります。
屋根塗装を検討している方は、外壁と同時に行うことで、足場代や人件費などを節約するメリットがあります。
ただし、屋根のみを塗装する場合は、20万円から30万円の費用に加えて、足場代や下地処理費などの追加費用が数十万円かかります。
ウォールハーツでは、建物の劣化診断や見積り、また、業者選びに失敗しない為のコツなどの資料も全て無料でお渡ししています。
外壁塗装費用の内訳について
見積書は合計金額に目を当てるだけでなく、内訳の金額がそれぞれ相場に見合っているかを確認することが大切です。
そこで、本章では見積書内にある一般的な項目として、塗料、足場組立、飛散防止ネット、高圧洗浄、コーキングの相場をご紹介します。
塗料の価格相場
外壁塗装や屋根塗装に使われる塗料は、大きく分けて6種類あります。
塗料 (耐用年数) |
相場 |
アクリル 5~7年 |
900~1,300円/㎡ |
シリコン 10~12年 |
1,800~2,800円/㎡ |
ラジカル 12~15年 |
2,200~2,800円/㎡ |
フッ素 15~20年 |
3,800~4,800円/㎡ |
光触媒 15~20年 |
4,000~5,000円/㎡ |
無機 20~25年 |
4,500~5,500円/㎡ |
●アクリル塗料
アクリル塗料とは、アクリル樹脂を原料として作られた塗料で、塗料単価も900円~1,300円/㎡と、全塗料の中で最も安いことが特徴です。
耐用年数が5年~7年と比較的短いため、防水性や耐久性の向上を目的とした一軒家の塗装にはあまり使われません。
●シリコン塗料
シリコン塗料は、塗料の中で最も人気で、その種類もダントツで多いです。各業者が出す見積書には必ずと言って良いほどシリコン塗料が記載されています。
シリコン塗料に人気がある理由は、費用のわりに耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れる点です。
塗料単価が1,800~2,800円/㎡でありながら、耐久性が10年を超えるため、外壁塗装において最も多く使われています。
●ラジカル塗料
ラジカル塗料とは、紫外線の影響で外壁が色あせを起こす原因となる「ラジカル」という物質の発生を制御するために開発された最新の塗料です。
塗装単価は2,200〜2,800円です。
一軒家を塗装する場合、シリコンよりも5万円程度高いだけで、耐久性がシリコンよりも3年ほど長い15年程の耐用年数を誇ります。したがって、ラジカル塗料は費用だけでなく耐久性にもこだわりたい方向けにおすすめの塗料になります。
●フッ素塗料
フッ素塗料とは、紫外線や雨に強い蛍石を原料として作られた高耐久性塗料です。
その耐用年数は15年~20年と、塗料の中でも最高クラスの耐久性を持ち、雨によって外壁の汚れを洗い流してくれるセルフクリーニング機能があることも特徴の一つです。
塗料単価は、3,800~4,800円/㎡と比較的高いかもしれませんが、以下の通り、塗料の持ちを考えると長期的な塗装メンテナンスコストとしてはシリコンよりも安くなると考えることができます。
●光触媒塗料
光触媒塗料とは、太陽の光(紫外線)を利用し、外壁に付着した汚れを分解してくれる特殊な効果を持った塗料です。
通常、外壁は紫外線や雨風によって劣化していくのですが、光触媒塗料は自然の力を逆利用して外壁を常に綺麗にしてくれます。
耐用年数は、15年から20年で塗料単価は4,000~5,000円/㎡と比較的高い設定ではありますが、外壁を紫外線から守り、常に美しい外観を維持してくれる塗料です。
●無機塗料
無機塗料は、ガラスや石など、紫外線の影響を受けない無機物を原料とした塗料であり、現在、全塗料の中で耐久性が最も高いです。
耐用年数は20年~25年、塗料単価は4,500~5,500円/㎡です。
フッ素塗料と同様に、一回の塗装費用は高くなりますが、20年という長期的な視点で見ると、シリコン塗料よりも40万円ほどのメンテナンスコストを抑えることができます。
このように、同じ面積の外壁でも、どの塗料を使うかによって金額が大きく異なります。見積書を見る際には、どの種類の塗料がいくらの㎡単価で記載されているかを確認してみましょう。
足場の価格相場
作業内容 |
相場 |
足場代 |
600~1,000円/㎡ |
飛散防止ネット |
150~300円/㎡ |
塗装工事前に組み立てられる足場は、職人の安全性や作業効率を確保し、飛散防止ネットを張り付けることで、塗料が近接した家や関係のない対象物に飛び散るのを防ぐ役割があります。
一般的な30坪の一軒家の相場は、足場代と飛散防止ネット合わせて10万~15万円程度です。
下地処理の価格相場
下地処理の代表的な内容として、高圧洗浄、養生、シーリング補修、ひび割れ補修などが挙げられます。
それぞれの価格相場は以下の通りです。
下地処理とは、塗装を行う前に、劣化した外壁の下地を修復してきれいに整える作業です。この作業によって、上から塗る塗料がしっかりと密着し、より長く持続することができるようになります。つまり、下地処理は塗装の品質を向上させるために必要不可欠な作業なのです。
この内容が見積書に含まれていない場合、下地処理を省略している可能性が高いです。その場合、どんなに耐久性の高い優れた塗料を使ったとしても数年で塗料が剥がれ落ちてしまうため、注意が必要です。
付帯部塗装の相場
付帯部とは、一軒家の外壁や屋根に付随した下記箇所のことを言います。それぞれに名称と役割があり、建物全体の防水性や耐久性を高めるために取り付けられています。
付帯部のそれぞれの役割や塗装について詳細を知りたい方はぜひ下記ブログを読んでみてください。
外壁塗装の価格を左右する要因
屋根や外壁塗装を行う場合、その価格に大きく反映するのは、「どの塗料を使うか」と「どの業者に依頼するか」です。
本章ではその具体的な内容を解説します。
使用する塗料の種類
第2章でお伝えした通り、塗料にはその元となる原料や耐久性によって種類がたくさんあります。
グレードの高い(耐久性が高く長持ちしやすい)塗料を使えば塗装価格は高くなりますし、グレードの低い塗料を使えば価格は低くなります。
依頼する業者
実は、全く同じ一軒家に対して同じ塗料や工程で塗装をしたとしても、どの業者に依頼したかによって価格は異なります。
これは、ハウスメーカーに依頼した時と地元の塗装専門店に依頼した時に顕著に表れます。
ハウスメーカーの場合、ブランドによる安心感は得られるかもしれませんが、実際に施工を行うのは下請け業者です。
この場合、ハウスメーカーから下請け業者に依頼する際に中間マージンが発生し、そこが価格が高くなる原因となります。
一方で、地元の塗装専門店は、施工を自社で行う場合が多く、中間マージンが発生しません。
さらに、地元の塗装専門店は大々的なテレビCMなどを行わず、チラシなどの地道な広告活動を行っている場合がほとんどです。そのため、広告費用が削減されており、低価格に反映されているのです。
適正価格で施工する業者の見つけ方
施工実績が豊富な地元の塗装専門店を選ぶ
まず、地元の塗装専門店は地域のお客様の評判が非常に重要であり、良い施工を適正価格で行わなければ、口コミ評価を得ることができません。
また、施工実績が豊富で全国展開している大手企業に依頼しても、地元から遠い場合は施工を受けることができない場合や、追加で交通費が多くかかることがあります。
したがって、適正な価格で依頼したいのであれば、地元に密着し、多くの実績を持つ専門店に依頼することも重要なポイントです。
現地調査に1時間以上かけてくれる業者
現地調査とは、塗装を行う前に建物の外壁や屋根などの劣化状況を診断し、下地処理が必要かどうかや外壁の塗布面積を測定する重要な作業です。
じっくり時間をかけて調査を行うことで、適正な金額で見積書を作成するために必要な情報を詳細に把握することができます。
調査では屋根に上がり、色あせや瓦の割れ具合などの確認も行いますし、各箇所をメジャーで測ったりします。
このようなことから、一般的に、現地調査には60分から90分程度の時間がかかります。
中には、目視だけで10分程度で調査を終える業者も存在しますが、その場合、見積もり金額の根拠となる塗布面積が不明確であったり、適切な施工方法に基づいていない可能性が高いため、注意が必要です。
見積書が詳細に書かれてある
見積書は、項目が細かく記載されているほど信頼性が高まります。なぜなら、外壁塗装は100万円を超える工事も珍しくないため、それぞれの項目において、費用内訳が明瞭であることで、適正かどうかを調べることができるからです。
一方で、項目数が少なく、一式表記でまとめられた見積書は、内訳の適正が不明瞭なため注意が必要です。
見積書に必要な情報は当店が使用している見積書を参考にしてみてください。
3社程度の相見積もりをとる
業者にもらった見積もりの金額が適正かどうかを知るためには、他の業者と比較することも大切です。
3~4社程度の見積もりを比較することで、高額だったり、大幅に安い工事から避けることができます。
塗装価格に関する注意点
外壁塗装は、一回に費用が100万円を超える場合が多く、できるだけ安く依頼したいと考える方は非常に多いと思います。
適正な価格で依頼することはとても大切なことですが、必要以上に安くすると、かえって塗装の品質が下がってしまいます。
そこで、この章では塗装価格の割引や支払いのタイミングに関しての注意事項をご説明します。
大幅な値引きを行う業者
業者から見積もりをもらった時に「今回はキャンペーンなので半額です」といった、過剰な値引き行為により相場を大きく下回る金額を提案する業者は、手抜き工事を行う可能性が高いため、注意が必要です。
なぜなら、外壁塗装において、足場や養生、下地処理、塗装などをしっかりと行うには、各工程に相応した人件費や材料費がかかるからです。
これらの前提を無視した塗装を行うと、仮に相場を下回る格安で工事を依頼できたとしても、数年後に再塗装が必要となり、かえって費用が高くなってしまいます。
実際に、当店がホームページに設置している匿名性の塗装相談箱には、「15万円の足場代を無料にし、60万で外壁塗装を行います。」という業者からの相談もありましたので、掲載しておきます。
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値引きの交渉は10%程度まで
ある程度の値引き交渉は効果的ですが、10%を超える値引きをさせるのは避けた方が良いでしょう。
前項でお伝えした通り、過剰な値引きは手抜き工事の原因となります。
具体的には以下のような手抜き工事が起きやすいです。
●3回塗りではなく2回や1回塗りで済ませる ●高圧洗浄後の十分な乾燥時間を設けない(塗料の密着力の低下) ●ひび割れ補修などの下地処理が省略される(塗料の耐久性の低下) |
業者の手抜き工事と対策に関しては以下のブログで徹底的に解説しているので気になる方はぜひ読んでみてください。
<合わせて読みたい記事> |
先払いは注意
外壁塗装の支払いタイミングには、着工前、着工前の一部と着工後、そして着工後の3つがあります。
一般的には、着工後に支払いをすることが一般的ですが、中には業者が着工前に全額の支払いを求める場合もあります。
しかし、このような場合は代金を受け取って逃げる可能性や、施工の品質が悪い場合があるため、注意が必要です。
自社の施工に自信のある業者は通常、着工後に支払いを求める傾向にありますので、着工前に入金を求める業者は避けるべきです。安心できる施工を行ってくれる業者を選ぶためには、支払いタイミングにも注目しましょう。
さて、今回は外壁塗装の相場についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
外壁塗装をご検討中の方は、まずは地元の塗装専門店に現地調査を行ってもらい、複数社からの相見積もりをとり、適正価格を見定めた後に、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
本日のブログは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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