- 塗装コラム
- 2024年5月16日
光触媒塗料で外壁塗装をする時のメリット・デメリットを徹底解説【価格とおすすめの塗料メーカーもご紹介】
いつもウォールハーツのブログを読んでいただきありがとうございます。
皆さんは「光触媒塗料」について聞いたことはありますでしょうか?
光触媒塗料とは、太陽光と雨水を利用して外壁の汚れを洗い流してくれる特殊な塗料ですが、ネットで調べるとデメリットが書かれており、使うのをためらう方も多いと思います。
そこで、今回は光触媒塗料のメリットとデメリットの対策、過去のトラブルの原因、そしておすすめできる光触媒塗料メーカーについて詳しくまとめました✨✨
光触媒塗料をご検討の方は、選ぶ前にぜひ読んでみてください♪
光触媒塗料で外壁塗装をする時のメリット・デメリットを徹底解説【価格とおすすめの塗料メーカーもご紹介】
目次
光触媒塗料とは
光触媒塗料について説明する前に、まずは下記の54秒の実演動画をクリックしてご覧ください。
汚れの落ち具合にきっと驚かれると思います。
ご覧いただいた通り、光触媒塗料とは、太陽光(紫外線)に当たることで、外壁の表面(塗膜)についた汚れを分解する性能を持っている特殊な塗料です。
親水性があり、分解された汚れを雨水によって洗い流してくれるセルフクリーニング機能も備えています。
具体的には、光触媒塗料に含まれる「酸化チタン」という物質が紫外線に反応し、酸素と水と結びついて汚れを分解し、付着力を弱めます。
親水性があるため、雨水が外壁に触れると一面に広がり、汚れを一緒に流してくれます。その結果、塗装された美しい外壁の色を長い間保つことができます。
光触媒塗料は、外壁の汚れを自然の力で分解して清潔に保つことができる非常に優れた塗料です。
光触媒塗料は表面のコーティング時に使われる
光触媒塗料は、透明で液体のようにサラサラとした塗料です。通常、外壁の下塗りが終わった後に、色のついたシリコンやフッ素などの塗料で中塗りや上塗りを行い、最後の仕上げ(コーティング)として光触媒塗料が塗られます。
クリヤー塗装との違い
無色透明の塗料を使った塗装方法にクリヤー塗装というものがありますが、光触媒塗料とは異なります。 クリヤー塗装とは、現状の外壁のカラーやデザインを塗装で変えたくない方向けの塗装です。 一方で、光触媒は中塗りと上塗りに好みのカラーで塗装した後に仕上げとしてコーティングする形になります。 よって、好きなカラーや好みのデザインの上に仕上げることができ、かつ太陽光による汚れの分解と雨水による洗浄効果をもたらすことができるのが光触媒塗料です。 ※効果を最大限に引き出すためには淡色系の塗料を選ぶことを推奨します。 |
光触媒塗料のメリット
光触媒塗料には大きく3つのメリットがあります。
それぞれ詳細を見ていきましょう。
光で汚れを分解し、雨水で洗い流す
前章でお伝えした通り、光触媒の最大のメリットは、太陽の光と雨を利用して外壁を洗浄してくれるという点です。
通常、外壁は日常的に紫外線や雨風の影響を受けることで表面の防水性が弱まり、劣化して汚れや色あせ、ひび割れが生じます。
そのため、定期的に外壁を洗浄するなどのセルフメンテナンスが必要なのですが、光触媒塗料で塗装された外壁はこの手間を省くことができます。
また、外壁の防カビや防菌効果をもたらしてくれるのも魅力の一つです。
非常に高い耐久性を持つ
光触媒は、外壁の表面(塗膜)を劣化させる原因である紫外線を利用するため、劣化が起きにくいのも特徴です。
メーカーが公表する期待耐用年数は、15年~20年と塗料の中でもトップクラスの耐久性を誇ります。
他の塗料との耐用年数を比較すると、ハイグレード塗料であるフッ素塗料と同等の長持ち効果を発揮します。
空気清浄機能もある
光触媒塗料は、耐久性が高く、外壁を美しく保つだけでなく、空気清浄機能も備えています。
この塗料は、光を利用して活性酸素を生成する仕組みで作られています。
そのため、建物が交通量の多い道路に面している場合でも、車の排気ガスや他の汚れ、臭いを効果的に取り除き、空気を綺麗にすることができます。
さらに、この塗料を使って一軒家を塗装することにより、テニスコート4面分の緑地が持つ空気清浄能力に匹敵するくらいの綺麗な空気を生み出すことができます。
したがって、光触媒塗料は環境にも優しいエコ塗料と言えます。
光触媒塗料のデメリットと対策
前章でお伝えした通り光触媒塗料は、耐久性も高く、メリットもたくさんありますが、デメリットや注意点が多い塗料でもあります。
そこで、この章ではそれぞれのデメリットと対策について詳しく伝えていきます。
日陰の箇所には効果が出づらい
光触媒塗料は、太陽の光や雨水の当たる場所で効果を発揮するため、日当たりの悪い建物や雨の当たらない場所ではその効果が半減してしまいます。
<対策>
日陰で効果を発揮しにくいという事実は変わらないため、対策としてはご自宅の日照条件を事前に業者に把握してもらうことと、以下の条件に満たしていることです。
光触媒塗料が使える条件
●隣の家との距離が1m以上離れていること ●近くに高層ビルや高い建物がないこと |
職人の施工技術が問われる
第1章でお伝えした通り、光触媒塗料は水のように透明でさらっとした液体です。
塗装するときに、既に塗った箇所と塗っていない箇所の判別がつかず、均等に塗布することが難しくなり、表面に凹凸やムラが生じる可能性があります。
また、塗料の乾く時間も他と比べて時間を要するため、施工する日の天気や気温などを考慮した上で慎重に施工を行うことが大切です。
このような理由から、業者の中には光触媒塗料を扱っていないところもあります。
<対策>
業者に依頼する際は、塗装の専門店に依頼したり、その業者が過去にどれだけ光触媒塗料の施工実績を持っているかを確認した方が良いです。
選べる色に制限がある
光触媒塗料は、薄くて淡い色の塗料の上に塗ることで見た目が綺麗に仕上がりますが、原色に近い濃色や鮮やかな色の場合は、白くぼやけた仕上がりになってしまいます。
なぜなら、第1章で説明した光触媒塗料の効果の源である酸化チタンの白色が強く出てしまうからです。
<対策>
どうしても濃色系で光触媒塗料を使いたい場合は、メーカー指定の中塗りや上塗り塗料を使う必要があります。
詳しくは業者に相談してみてください。
ひび割れしやすいことがある
光触媒塗料のように耐久性が高い塗料(フッ素や無機塗料など)は、表面が頑丈であるがゆえに、外壁の表面(塗膜)が振動によって割れやすいという欠点があります。
<対策>
下塗り時に振動を吸収したり、ひび割れに追従できる弾力性のある塗料を選択することで対応ができます。
もしくは、第5章で紹介している光触媒塗料のように、ひび割れしにくいものもありますので、ぜひ確認してみてください。
次回の塗装が難しいことがある
光触媒塗料のメリットとして、太陽光を浴びることで活性酸素が発生し汚れの付着を分離させる効果をお伝えしましたが、塗り替えの際、この活性酸素が新しい塗料を分離させてしまうことがあります。
せっかく塗装したのに、前回使った光触媒塗料が原因で剥がれ落ちてしまうのは非常にもったいないことです。
<対策>
この対策として、塗り替えの際は、前回の光触媒塗料の上に、高付着系シーラーという下塗り材を使用することです。
高付着系シーラー(難付着系シーラー)とは、通常の下塗り材よりもさらに粘着力が高い特殊な塗料です。
これを使うことで太陽光による塗料を分離させる力を防ぎ、新塗料が付着しやすくなります。
<おすすめの高付着系シーラー> 日本ペイント「ファインパーフェクトシーラー」 |
屋根塗装には使えない
現在のところ、光触媒塗料には屋根専用の塗料は存在しません。そのため、光触媒塗料は主に外壁にのみ使用される塗料となります。
なぜ屋根には使えないのかという理由は、第1章で説明した通り、光触媒塗料は最終仕上げの表面コーティング時に使用されるため、塗膜が非常に薄い(ミリ以下のミクロンレベル)からです。
屋根は外壁とは異なり、建物の中で最も紫外線や雨風にさらされる箇所です。そのため、屋根に塗られた薄い塗膜の耐久力が、紫外線の強さについていけないということになります。
<対策>
外壁と同様に屋根にも光触媒塗料のような耐久性の高い塗料を求める場合は、フッ素や無機塗料などの高耐久性塗料を使い、外壁の耐久性と合わせることをおすすめします。
このように、光触媒塗料にはいくつかのデメリットがありますが、それらのデメリットに対策を講じてくれる信頼できる業者に依頼すれば、そのメリットを大いに活かすことができる塗料です。
光触媒塗料をご希望の方は、上記のデメリットについてどう対策しているのかを業者に聞いてみてください🎵
なぜ、光触媒塗料はトラブルが多かったのか
背景と現状について詳しくお伝えします。
光触媒塗料は、太陽の光や雨など自然の力で外壁を常に綺麗できるというとても強いメリットがありますが、それを誇張した悪徳手法によりクレームやトラブルが非常に多かった塗料でもあります。
訪問営業による誇張表現が多かった
「この光触媒塗料を使えば、光と雨さえ当たれば外壁が今後劣化することは絶対にないですよ!」
「これを塗れば一生塗り替える必要はありません!」といったオーバートークでお客様から契約を取り、光触媒塗料のデメリットや対策を無視したまま施工した案件がとても多かったという背景があります。
塗装において「絶対」や「一生」という言葉には注意が必要です。
技術のない業者による施工が多かった
光触媒塗料を使った塗装は、非常に繊細で高度な技術が求められます。
仕上がり後に表面にムラが生じないように均一に塗装したり、乾燥のために天候に最善の注意を払いながら慎重に施工していく必要があります。
しかし、施工中に手を抜いたり不注意な施工を行ったことによる、塗装後の不良トラブルが多く発生した背景があります。
このように、せっかくの優れた塗料であるにもかかわらず、伝え方や塗装方法に問題のある業者が増えたことで、日本ペイントや関西ペイントなどの大手メーカーでは、光触媒の生産を停止しています。
実際に当店が受けた相談
当店がホームページに設置している匿名性の塗装相談箱には、業者から光触媒塗料の提案を受けたお客様からの下記の相談があります。
その業者が言うには、シリコン塗料で塗った後に、通常50万円かかる光触媒コーティングを無料で行いますとのことでした。
こういった大幅な値引きは、手抜き工事を行う可能性が高いため注意が必要です。
このように、営業手法や施工方法に問題がある業者がいるのは残念なことですが、光触媒塗料は使い方を守れば、そのメリットは非常に大きいのも事実です。
そこで、次の章にて、安心・安全な当店おすすめの光触媒塗料をご紹介します。
おすすめの光触媒塗料
これまでは、光触媒塗料のメリットやデメリット、過去にトラブルが多かった理由をお伝えしましたが、それぞれを踏まえた上で、当店がおすすめする塗料を本章でご紹介したいと思います。
ピュアレックス製の「ピュアコート水性」
・ピュアレックス製(公式HPはこちら) ・外壁用水性塗料 ・耐用年数:20年 ・メーカーカタログはこちら ・お客様向け資料はこちら |
おすすめする理由
当店がピュアコート水性をおすすめする理由は3つあります。
❶耐候性の高いフッ素をベースとしている
ピュアコート水性は、促進耐候試験では20年の耐用年数を証明しています。
それは、太陽光・温度・湿度・雨等の屋外の自然環境に耐えうる性質(耐候性)が高いフッ素をベースにしていることが理由に挙げられます。
❷色あせしにくいUVカット機能がある
他の光触媒塗料と比べて、塗膜が厚く、色あせの原因となる紫外線を吸収することできます。
せっかく選んだ好みの外壁の色を常に綺麗に保つことができる塗料です。
❸柔軟性があり、ひび割れしにくい
一般的な光触媒塗料は表面が硬くひび割れを起こしやすいのですが、ピュアコート水性は伸縮性を持っており、ひび割れから外壁を守ってくれる機能があります。
さらに、当店では下塗り材にも伸縮性のある塗料を用いるため、光触媒の効果をさらに長持ちさせる塗装を行っております。
このように、第3章でお伝えした光触媒塗料の弱点である「ひび割れしやすさ」と「塗膜の薄さ」を克服し、フッ素ベースにより20年程の期待耐用年数を誇るピュアコートを当店では取り扱っております。
日照条件、乾燥させるための天候条件と施工スケジュール、そして塗装専門店であるからこその高い施工技術をもとに、光触媒のメリットを最大限に引き出し、外壁を長く綺麗に保つことをお約束します☺
光触媒塗料の価格
それでは、最後に光触媒塗料を用いた時の価格相場を㎡単価でお伝えします。
せっかくなので、他の塗料と比較してみてください。
光触媒塗料の費用相場は、その性能の高さからフッ素以上、無機以下といったところです。
一般的な塗装30坪の一軒家の場合は、40万円~50万円と見ておいた方が良いでしょう。
ただし、これには足場組立や高圧洗浄、下地処理などの費用は別ですので、すべて含めると130万円~160万円を相場になります。
もし光触媒塗料を用いた提案を受けた場合は、相場に収まっているか確認するときに使ってください🎵
さて、本日は光触媒塗料のメリットやデメリット、おすすめの塗料をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
光触媒塗料をご検討の方は、その業者は塗装専門店なのか、過去に光触媒を利用した実績が豊富なのか、デメリットを克服した塗装を行えるのかについてしっかりと確認した上で、良い業者を選ぶようにしましょう(^^♪
本日のブログは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
当店について
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