施工事例
施工事例
みやま市瀬高町 H様邸の建物の概要
(施工前の写真)
物件種別 |
一戸建て |
工事種別 |
外壁塗装 屋根塗装 |
築年数 |
26年 |
階建 |
2階 |
外壁材・屋根材 |
外壁材: サイディング 屋根材: スレート |
延床面積 |
105㎡(32坪) |
過去の塗装経験 |
今回が初めて |
見積もり取得社数 |
4社(ハウスメーカー含む) |
みやま市瀬高町H様が外壁塗装を考えたきっかけ
H様邸は、築後26年間にわたり、塗装の定期メンテナンスが行われておらず、建物にさまざまな問題が生じていました。特に、外壁が色あせていたり、屋根が腐敗していたりするなどが気になっており、そのために外壁と屋根の同時塗装を考えているとのことです。
H様は、みやま市を含む近隣の塗装業者をインターネットで検索していて、当店のホームページを見つけてくれたそうです。その後、見積もりの依頼をいただき、やり取りが始まりました。
早速現地に訪れ、無料で建物の劣化診断を行いました。その結果、様々な箇所での劣化が判明しました。
外壁のチョーキング発生
日当たりの良い外壁に触れると、手に白い粉がつくチョーキング現象が発生していました。
チョーキング現象とは、雨や紫外線の影響で塗料が崩れ、外壁表面に白い粉ができる現象です。
これは、外壁の見た目を損なうだけでなく、外壁の表面の防水性が低下している証拠になります。これを放置すると雨水が中に侵入し、外壁材を大きく傷つける原因となります。
ここは、下塗り・中塗り・上塗りの3回の塗り重ねで外壁を保護し、防水性を向上させ、紫外線や雨から建物を守ることができます。
目地シーリングのひび割れ
外壁材と外壁材の間に埋まっている目地シーリングに、ひび割れが発生していました。
シーリングには外壁を保護する2つの重要な役割があります。まず一つは、外壁材同士の隙間から雨水の浸入を防ぐこと。そしてもう一つは、ゴム状になっているため、地震などで外壁が受ける振動を和らげることです。
H様邸のようにひび割れが著しい場合、提案としてはシーリング材を一度取り除き、新しいシーリング材を完全に交換する「打ち替え」をお勧めしました。
この打ち替え作業の後に外壁塗装を行うことで、外壁の防水性と耐震性を一層向上させることができます。
屋根の塗膜の剥がれ
屋根は外壁よりもかなり劣化が進んでいます。
新築時にコーティングされていたスレート屋根の表面の塗膜がはがれており、雨水が浸みやすくなっています。
この状態では、単に上から塗装をしても表面がでこぼこになり、新しい塗膜が簡単に剥がれてしまいます。
そこで、高圧洗浄とケレン掛け(サンドペーパーで汚れや古い塗膜を削り落とす作業)を行い、屋根の表面を整え、塗料がしっかり密着できる状態に整えた上で、3回にわたる塗り重ねをご提案しました。
その他の劣化
H様邸は屋根と外壁だけでなく、他の部分(付帯部といいます)にも様々な劣化が起きておりました。
破風板(はふいた)の腐食・剥がれ
建物の屋根の側面には、破風板というものがあり、これは強風で屋根材が吹き飛ばされたり、雨水が外壁と屋根の隙間から入り込むのを防ぐ役割を持ちます。
H様邸の破風板は、板そのものが傷んでおり、そのままでは上からの塗装ができません(塗っても直ぐにはがれてしまいます)。
このような状態の場合、新しい板を貼り付けてから塗装を行うことで、元々の破風板が持つ機能を回復させることができます。
提案としては、耐久性が30年以上の特殊な高耐久板であるガルバリウム鋼鈑を使用し、その上に3回の塗り直しを行いました。
雨樋(あまどい)の色あせ・褪色
雨樋にも紫外線による影響で色あせが起きておりました。色あせは、表面の塗膜が劣化している状態であり、表面の防水性が弱くなってきている兆候です。
雨樋は、屋根に落ちた雨水を集約して、外壁に触れないように地面に流す役割があります。
雨樋の色あせを放置すると、割れが生じ、雨水が溢れ、外壁に雨水が接触することから外壁への劣化にもつながります。
したがって、雨樋の耐久性を維持するために、外壁と同じタイミングで塗装を行う必要があります。
ベランダの色あせ・汚れ
H様邸のベランダでは、色あせが起き、床面の防水性が低下していました。
ベランダは雨水がたまりやすい場所なので、防水性を保つ必要があります。
なぜなら、ベランダの床から雨水がしみ込むことで、建物内部で雨漏りが発生する可能性があるからです。
ベランダに関しては、まず高圧洗浄やケレン掛けで汚れを取り除き、床面にトップコート防水施工を行うことで、防水性を向上するご提案を行いました。
このように、プロの職人が劣化診断を行うことで、H様邸の問題点を明らかにできました。
特に、築26年経過しているH様邸では、たくさんのメンテナンスが必要な箇所がありました。
大切な家を長持ちさせるためには、外壁や屋根だけでなく、付帯部分も含めて総合的なメンテナンスが非常に重要です。
当店では、ご連絡いただいた方々に、家の状態を少しでも理解していただくために、上記の写真と問題解決の提案をまとめた劣化診断書を無料で提供しています。
4社の中から当店が選ばれた理由
H様は、今回4社の相見積もりを取得されておりました。
そこで、なぜウォールハーツを選んでいただけたのでしょうか。H様に聞いてみると、以下のようにご回答いただけました。
担当者の知識が豊富で、丁寧な説明があり、信用できた
H様は、今回が初めての塗装メンテナンスで、業者や塗料の選び方に対して非常に注意深く検討されていました。
そのため、当店の営業スタッフが全員元職人であるという事実が、H様にとって信頼できるポイントの一つであったと考えています。
実は、営業担当が職人の経験を持っていることで、お客様の家が長持ちするための最適な提案ができるようになります。
これは、単に良い塗料を提案するだけでなく、塗料の弱点を克服する施工方法の提案や、家の環境に適した最良の塗料の選択ができるからです。
たとえば、フッ素塗料は非常に耐久性が高いことで知られていますが、その丈夫さからくる表面の割れやすさというデメリットが存在します。
この課題に対処するには、フッ素塗料を塗る前に、伸縮性を持たせた下塗り材を塗布する必要があります。
職人経験のない営業担当者は、単に「フッ素塗料は耐久性が高いのでおすすめですよ!」といった提案をし、施工方法や下塗り材についての知識がなく、フッ素塗料のデメリットを克服したり、耐久性を最大限に引き出す具体的な提案がないまま商談を終えることがあります。
一方で、職人経験のある営業担当者は、「フッ素塗料は耐久性が高いですが、表面が割れやすいという弱点があるため、柔らかい塗料を使った下塗りにより、ひび割れ(塗膜の割れ)が起きにくくなり、本来のフッ素塗料の耐久性を最大限に引き出せますよ!」といった提案まで可能です。
実際に多くの家を手がけてきた経験からくる知識により、塗料の取り扱いの注意点や正しい施工方法を理解しており、詳細な説明ができます。
フッ素は単なる例ですが、塗装には他にも複雑な要素があります。そのため、塗料や施工の本質を理解している営業担当者の方が結果的にお客様の家を長持ちさせる提案ができるのです。
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みやま市瀬高町H様からのご要望
H様からは以下のご要望を承っておりました。
●外壁の色あせに強い塗料を使ってほしい ●屋根は紫外線や雨水にも耐えうる高耐久塗料が良い ●費用は抑えたい |
これらのご要望に対して当店が行った提案は以下になります。
外壁にはエスケー化研の「プレミアム無機」をご提案
●エスケー化研 ●エスケープレミアム無機 ●無機塗料 ●外壁用1液型水性塗料 ●モルタル、コンクリート、窯業系サイディング、金属系サイディングに塗装可 ●艶あり、5・3分艶 |
当店の職人と社内で検討した結果、紫外線による色あせやひび割れなどの劣化に最も強い塗料である、国内大手メーカーであるエスケー化研の「エスケープレミアム無機」をご提案しました。
<この塗料を選んだ理由①>
紫外線に強く、色あせしにくい
無機塗料は、アクリル、シリコン、ラジカル、フッ素などの他の塗料と比べて、非常に耐久性が高い塗料です。国内で最も耐久性に優れ、20年から25年も持続します。
この塗料には、ガラスや石などの紫外線に影響を受けない無機物が含まれており、紫外線による色あせに対して、他の塗料に比べて圧倒的に強いです。
よって、H様が塗装を考えるきっかけとなった「外壁の色あせ」を防止するためにはうってつけの塗料であるといえます。
<この塗料を選んだ理由②>
長い目で見ると費用が安い
このような高品質塗料だと、値段は高いのでは?とお考えの方も多いでしょう。実際、H様にはできるだけ費用を抑えたいというご要望を聞いておりました。
確かに、無機塗料は他の塗料に比べて、相場が高い傾向があります。
しかし、20年という長期間でのメンテナンスコストを考えると、1回の塗装が安いシリコン塗料と比べると、無機塗料の方がかえって約40万円ほど安くなります。
この点を話し合いながら、色あせがしにくく、さらに費用を抑えたいというH様のご要望にマッチすることをしっかりご理解いただいたうえで、今回は無機塗料を使うことを一緒に決めました。
屋根には日本ペイントのフッ素塗料「ファイン4Fルーフ」を提案
⚫︎日本ペイント ⚫︎ファイン4Fルーフ ⚫︎フッ素塗料 ⚫︎1液型油性塗料 ⚫︎スレート、鉄、ガルバリウム鋼板、トタン屋根に塗装可 ⚫︎艶あり |
H様邸の屋根は紫外線による塗膜剥離が著しかったため、日本ペイントのフッ素塗料である「ファイン4Fルーフ」をご提案しました。
この塗料は、紫外線による色あせや塗膜剥離に非常に強く、屋根に強靭な塗膜を形成することができます。
無機の次に耐久性の高いフッ素を使用しており、メーカーによる期待耐用年数は15年以上とされています。
施工中には必ず経過写真を毎日ご報告
H様は、今回が初めての塗装なため、業者選びにとても慎重にされており、とくに手抜き工事についてとても心配しておられました。
残念なことに、利益を中心に考えた一部の塗装会社により、手抜き工事のトラブルが起きてやまないという問題点があります。
そこで、当店では、もちろん営業担当者が現場で施工の様子を確認するとともに、毎回、以下のように施工中の様子をライン等でお客様にご報告することを徹底しております。(当店の施工ブログにも毎回公開しております)
これにより、いつ、だれが、どのような施工を行ったのかを、時系列で確認することで、手抜き工事がそもそも起きない仕組みにしております。
当店は、どのようなお客様にも、全件確実にこのようなライン報告作業を徹底しております。
グリーン系のカラー「トワイライト」を採用
<カラーシミュレーション>
H様は、青か紫系の濃色が好みであり、塗り板サンプルをいくつか提示したうえで、トライライト(65-20H)で外壁を塗装することになりました。
<実際の施工後>
また、軒天を同系色で紫がかったブルーにすることで、よりおしゃれ度がアップします。
防水性が大きく低下していたベランダはこの通り綺麗になりました。
ちなみに、グリーン系の外壁は、汚れが目立ちにくいというメリットがあります。
また当店では、下記のような塗り板サンプルをご提示した上で、お客様と一緒に時間をかけて慎重に選ぶことを心掛けています。
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H様、この度は当店をお選び頂き誠にありがとうございました。
今後とも末永いお付き合いをぜひよろしくお願いいたします。