- 塗装コラム
- 2023年4月3日
スレート瓦とは?塗装は必要?【メンテナンス時期と塗装の注意点を徹底解説】
いつもウォールハーツのブログを読んでいただきありがとうございます。
皆さんはカラーベストやコロニアルといった名前を聞いたことありますでしょうか?
これらは、今一般住宅で最も多く使われている屋根材の名前で、スタイリッシュでとてもお洒落なデザインが多いです。
スレート瓦とも呼ばれるこの屋根材は、実は雨水や紫外線によって劣化し、放置することで雨漏りを起こすこともあるんです!
そこで今回は、スレート瓦の塗装の必要性や注意点、塗装の費用相場などをひとまとめにしましたので、ぜひご一読ください(^^♪
スレート瓦とは?メンテナンスが必要な時期と塗装の注意点を徹底解説
目次
1.スレート瓦とは?
スレート瓦とは、セメントを薄い板にして加工して作られた屋根材です。
屋根材は大きく分けて、粘土瓦、セメント瓦、スレート屋根、金属屋根の4つに分けられます。
その中でスレート瓦は軽量で耐震性に優れ、スタイリッシュでデザイン性が豊富なため、近年では一般住宅の主流の屋根材として多く使われています。
スレート瓦の種類
スレート瓦の中でも種類がいくつかあります。
まず、スレート瓦は天然スレートと化粧スレートに分かれます。
天然スレートとは、希少性の高い天然の粘板岩で作られており、加工に高い技術を要することから、非常に高価で一般住宅の屋根材として使われるケースはほとんどないです。
日本では東京駅の屋根に使用されています。
化粧スレートは、セメントを固めてできた薄い板状の素材で作られた屋根材で、一般住宅で最も多く使われており、「カラーベスト」や「コロニアル屋根」といった商品名で呼ばれることが多くあります。
そして、化粧スレートは石綿(アスベスト)スレートと無石綿(ノンアスベスト)スレートに分けられます。
石綿スレートは健康に悪いとされるアスベストが含まれていることから、2006年以降は提供が禁止され、現在、一般住宅で最も主流なのが無石綿スレートという屋根材になります。
スレート瓦の特徴
スレート瓦には主に3つの特徴があります。
<スレート瓦の特徴> ・ほかの屋根材に比べて安価 ・スタイリッシュでカラーが豊富 ・軽量なので耐震性に優れる |
耐震性について簡単に触れておきます。
屋根の重量は、建物の耐震性に直結します。
建物の重心が下にくるほど地震の揺れは減少できますので、軽量なスレート瓦を使用した建物は耐震性に強いと言えます。
スレート瓦は塗装が必要なのか?
第1章でスレート瓦は素材がセメントであるということをお伝えしました。
セメントは水を吸収しやすい性質を持っているため、工場出荷時には表面に防水コーティングが施されています。
しかしながら、表面上の塗膜は日々の雨風や紫外線による濡れや乾燥を繰り返すことで、割れや反りが生じます。
これを放置すると、雨水が屋根裏に侵入し、最悪の場合雨漏りを起こし、建物自体が腐敗していきます。
よって、スレート瓦は定期的に塗装を行い、防水性を維持していくことが必要となります。
一般的に、スレート瓦は10年おきの塗装が必要とされています。
こういう症状があれば塗装を考えよう
スレート瓦の劣化症状は以下4つが挙げられます。
スレート瓦は防水性が無くなった途端、急速に劣化が進みますので、早急な塗装メンテナンスが必要になります。
<レベル1>色あせ・変色
紫外線や雨風の影響で塗膜が劣化し、塗膜の防水性が無くなってきている段階です。
水分を吸収しやすい状態にあるため、早めの塗装が必要です。
<レベル2>藻やコケの発生
スレート瓦の塗膜の防水性が無くなり、水を吸収しやすくなると、湿気が溜まり、藻やコケが発生してきます。
コケから発出される酸によって、スレート瓦のセメントが腐敗し、もろくなってくるため、早めの塗装が必要になります。
<レベル3>割れ
コケから出される酸によるスレート瓦の腐敗が進むと、いよいよ表面に亀裂が生じます。
この段階だと、雨水が屋根の下地に浸水するため、直ちに割れをコーキング材で補修し、上から塗装が必要となります。
<レベル4>反り
雨風と紫外線に濡れと乾燥を繰り返されると、スレート瓦が反ってきます。
この反りが放置されると、台風のような横殴りの雨が降った際に、反り上がった部分から内部に雨水が浸入してしまいます。
このような反りは、塗装によって修復することはできず、発見した場合には、すみやかに「補修工事」や「葺き替え(ふきかえ)※」などのメンテナンスを検討することが必要です。
※葺き替えとは、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を張り替えること。
これらの症状を放置した場合、隙間から雨水が侵入し、屋根の下地が濡れ、ゆくゆくは雨漏りが発生してしまうため、現在の屋根の状況を把握するためにも、実際にプロに診断してもらった方が良いです。
スレート瓦の塗装の注意点
スレート瓦の塗装を行う時、いくつかの注意点があります。
業者に依頼する際は、以下の方法に基づいて塗装を行うかどうかを事前に確認することが大切です。
今後の屋根の長持ちに大きく影響してくる内容なので、屋根塗装をお考えの方はぜひチェックしてみてください。
縁切り(えんきり)を行うこと
スレート瓦を塗装する際に一番大切なことは、縁切りを行うことです。
縁切りとは、簡単に言うと、瓦と瓦が重なった部分にある塗膜を切り取り、雨水の逃げ道を作ってあげることです。
スレート瓦は、薄い瓦を釘等で1枚1枚重ねて取り付けられます。
雨水は、この瓦と瓦の隙間を通って外に出ていくのですが、塗装をすることで、その隙間が塞がれてしまいます。
この時、滞留した雨水は釘を伝って下地に浸水し、屋根の劣化は急速に進み、ゆくゆくは雨漏りの原因となってしまいます。
ここで、縁切りを行うことで、瓦と瓦の隙間を作り、雨水を逃がしてあげます。
縁切りは緻密な手作業で、とても時間がかかるため、縁切りを行わない業者もいるので注意が必要です。
縁切りを行わなかった時の動画↓(クリックして再生)
タスペーサーを入れて塗装する
縁切りの代わりに、タスペーサーを用いて塗装する業者もいます。
タスペーサーとは、スレート瓦の重なり部分に埋め込む部材です。
これにより、瓦と瓦の間に隙間ができ、上から塗装を行っても、雨水の滞留を防ぐことができます。
15センチ間隔で取り付け、30坪程度の屋根の場合は約1000個ほど使います。
費用としては3万から5万円程度です。
スレート瓦の塗装は、縁切りやタスペーサーの取り付けを行わなかったことによる後のトラブルが多いのも事実です。
これを防ぐためには、施工中に必ず経過写真を送ってもらうようにしましょう。
スレート瓦の塗装の費用相場
屋根塗装の費用は、どの塗料を何平米塗るのかによって費用が変わってきます。
塗料ごとに相場がありますので、既に見積書を取られている方や、これから塗装をお考えの方は相場内に金額が収まっているかをぜひご確認ください。
価格が安いものは地元の塗装専門店、高いものはハウスメーカーと思って頂いて良いです。
本日はスレート瓦の塗装についてまとめましたがいかがでしたでしょうか?
新築時、もしくは前回の塗装から10年程経過している場合は、何らかの劣化症状が起きているはずなので、まずは建物の劣化診断をプロの業者に行ってもらいましょう。
本日のブログは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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