- 塗装コラム
- 2023年4月17日
ベランダやバルコニーに防水工事は必要?雨漏りのリスクは?【費用や注意点を解説】
よって、ベランダは定期的な塗装のメンテナンスが必要なんです🎵
いつもウォールハーツのブログを読んでいただきありがとうございます。
今回はベランダやバルコニーの防水工事に関する種類や費用、業者選びで注意すべきポイントをまとめました。
防水工事を検討中の方や、既に劣化症状が出ている方は、是非読んでみてください😊
ベランダやバルコニーに防水工事は必要?雨漏りのリスクは?【費用や注意点を解説】
目次
ベランダの防水工事は必要?
ベランダは、紫外線や雨風が直接当たりやすい位置にあるため、一軒家の中でも劣化しやすい場所です。
ベランダの床面は、木材やコンクリートからなる下地、その上に防水層、そして表面に樹脂系の塗料で塗られたトップコートという3つの層で構成されています。
普段私たちが目にするベランダのグレーっぽい床面はトップコートで塗られたもので、紫外線や雨風からその下にある防水層や下地を守ってくれています。
しかし、その表面のトップコートが劣化した場合、防水層に雨水が侵入し、そこから時間の経過とともに腐敗が進行するので、ベランダのトップコートは定期的に塗装メンテナンスをしていく必要があります。
ベランダの劣化を放置すると雨漏りの可能性も
ベランダの防水メンテナンスを怠ると、やがて雨漏りに繋がることになります。
例えばトップコートが雨水による濡れ、紫外線による乾燥を繰り返すと表面に剥がれや割れが生じます。
やがて雨水は防水層に侵入し、そこから下地へ到達します。
一般的に下地は木材やコンクリートの素材上、水を吸収しやすいため、そこから建物内部に浸水し、雨漏りを起こしてしまうのです。
雨漏りは建物の寿命を縮めてしまうため、そうならない為にもベランダの定期的な塗装メンテナンスが必要なのです。
ベランダ防水工事の種類
ベランダの防水工事は大きく分けて4種類あります。
まず、トップコートの防水塗装は、ベランダの劣化が表面的な軽度な場合に、表面を整える目的で行われます。
劣化が進行し、防水層にまで傷みが見受けられる場合は、本格的な防水工事として、ウレタン防水、FRP防水、シート防水が行われます。
基本的には、既存のベランダの防水層がウレタン防水の場合はウレタン防水工事を、FRP防水の場合はFRP防水工事を、シート防水の場合はシート防水工事が行われます。
トップコート防水
ベランダのメンテナンスの基本はトップコートの防水塗装です。
トップコートのメンテナンスを定期的に行うことで、その下の防水層であるウレタン防水やFRP防水を常に健全な状態で耐久性を維持することができます。
トップコートは、常に外部環境の影響を受け続ける箇所なので5年~6年おきに塗装のメンテナンスを行う必要があります。
ちなみに、防水層がシート防水の場合は、シート自体が紫外線や熱に強いため、原則としてトップコートの塗装がされておらず、トップコートの塗装メンテナンスは不要です。
ウレタン防水工事
ウレタン防水工事とは、ベランダの床面にウレタンを樹脂として作られた液状の塗料を何度も塗り重ねることで防水層を作る手法です。
他の防水工事が床面の形や素材、広さに条件があることに対して、ウレタン防水工事はどんなパターンでも対応できます。
しかし、液状の塗料を厚さが均一になるように塗装しないと、仕上がりの床面に凹凸やムラが出てしまうので、ウレタン防水は職人の高い技術力が問われます。
防水工事の実績があまりない業者や、外壁塗装のみに特化した職人が行うと、失敗しやすい工事になるので業者選びに注意が必要です。
防水工事を専門として行い、施工実績が豊富なところに依頼するのが望ましいです。
(当店の場合は、在籍中の職人達の中に外壁や屋根塗装専門、防水専門、シーリング専門と分野を分けております。)
FRP防水工事
FRPとは、Fiber Reinforced Plasticの略で、下記のようなプラスチックの白い繊維状の板を、下地の上に張り付ける手法です。
下地の上に下塗り材として、プライマーと言われる接着剤を塗り、その上にFRPを貼り、最後にトップコートを塗って仕上げられます。
プラスチック製の硬い層が作れるため、人の出入りの多いベランダにおいては、頑丈で、凹凸が起きにくい綺麗な床面に仕上がります。
また、プラスチックであるため軽量で、建物への負荷がなく、建物全体の耐震性に影響を与えないところも特徴の一つです。
ただし、プラスチックは紫外線に弱いので、表面のトップコートを定期的に塗装メンテナンスしておかないと、せっかく張ったFRPシートがダメになってしまいますので注意が必要です。
FRP防水工事は、既存のベランダがFRP施工されている場合に行われ、既存のFRPを補修するか、張り替えるかの工事が行われます。
シート防水工事
シート防水工事とは、ベランダの下地の上に塩化ビニールもしくはゴム製のシートを張り付ける手法です。
ウレタン防水工事やFRP防水工事は塗装を行うことで密着させますが、シート防水工事は、下地処理の後にシートを敷き、熱で溶かして密着させます。
シートを張り付ける方法によって2種類に分かれ、下地の上にプライマーという接着剤を塗って張り付ける接着工法と、円盤状のパーツで張り付ける機械的固定方法があります。
シート防水工事は、シート自体に紫外線や熱に強い性質があるため、ウレタン防水工事やFRP防水工事と異なり、原則としてその上にトップコート塗装による仕上げは不要です。
よって、シート防水工事は、既存のベランダがシート防水で施工されており、シートに劣化がある場合に新しいシートに張り替えられる形になります。
各防水工事のメリット・デメリット
ベランダの本格的な防水工事としてウレタン防水、FRP防水、シート防水のメリットとデメリットをまとめます。
お伝えした通り、シート防水以外に関しては、基本的にはトップコートを5年~6年おきに防水塗装のメンテナンスをすることで、その下の防水層の耐久性を最大限に発揮することができます。
ベランダの防水工事の費用相場
では、それぞれの防水工事の費用を見ていきましょう。
既に見積書が手元にある方や、これから防水工事を考えられている方はぜひ参考にしてみてください。
※使う塗料やシートの品質などによって異なるため、金額幅があります。
ベランダの劣化症状
前章までは、ベランダやバルコニーの防水工事の内容や費用をお伝えしましたが、そもそもベランダやバルコニーどんなタイミングで防水工事を行えば良いのでしょうか?
そこで本章では、ベランダやバルコニーの劣化症状ごとに防水工事の必要性を解説していきます。
コケやカビの発生
必要な防水工事:特になし。自己処理でOK
床面のトップコートの防藻性や防カビ性が低下してきているサインではありますが、定期的な手入れを行う程度で大丈夫です。
この段階ではトップコートの塗装をする必要はあまりありません。
色あせ
必要な防水工事:トップコートの塗装
色あせはトップコートの劣化のサインですが、その下の防水層までは到達していない為、トップコートの塗り直しでカバーできます。
床面のひび割れや剥がれ
必要な防水工事:トップコート塗装or防水層の工事
ベランダの壁や床にひび割れや剥がれが発生している場合、その劣化が表面だけなのか、防水層にまで達しているのかを見極める必要があります。
防水層にまで達している場合は、その下の下地に雨水が達すると、建物内部の雨漏りを引き起こすことがあるため、本格的な防水工事を行う必要があります。
植物や雑草の繁殖
必要な防水工事:防水層の工事
ベランダに雑草などが生えている場合は、その根っこが防水層にまで達しているということになります。
この場合は、自分で処理するのではなく、防水専門業者に見てもらい、表面だけでなく防水層の工事が必要になります。
室内の天井や壁の雨染み
必要な防水工事:防水層と下地の工事
ベランダに隣接している天井や壁に雨染みがある場合、ベランダが原因で雨漏りを起こしている可能性が非常に高いです。
家の内部に雨水が侵入している状態の為、直ちに業者へ連絡を取り、ベランダの下地の部分から工事を行う必要があります。
手すりのサビ
必要な防水工事:錆止め塗装
ベランダは床面や壁だけでなく、手すりの劣化から雨漏りすることもあります。
手すりは金属でできており、雨水が良く当たる箇所なため、サビが発生しやすいです。
サビを放置すると隙間が生じ、そこから建物内部に雨水が侵入してしまいます。
よって、手すり部分は業者に依頼をし、既存の錆を落とし、上から錆止め塗料を塗る必要があります。
防水工事業者を選ぶ時のポイント
防水工事は、浸水の隙間を作らないようにシートを張り替えたり、床面の仕上がりに凹凸が出ないように塗装したりなど、特殊な施工技術が必要です。
防水業者を探す時に、どんな業者に依頼すれば安全に施工をしてもらえるかわからないという方は多いと思います。
そこで、本章は業者選びに失敗しない為のポイントをいくつかお伝えします。
防水工事の施工実績を確認する
防水工事業者を選ぶ際には、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
そのためには、業者が過去に実際に行った防水工事の実績を確認することが大切です。
業者のウェブサイトには、施工前と施工後の写真を載せているところがあります。
これを見ることで、その業者の実績を確認することができます。
また、業者がブログなどで施工の様子を更新している場合もあります。
ブログはその業者が実際に防水工事を行うときの工程を見ることができます。
こういった情報を把握しておくことは、適切な業者を選ぶ上で安心材料になります。
参考程度に、当店の防水トップコートの施工ブログを載せておきます。
鳥栖市 轟木町 T様邸ベランダ防水トップコートを完了しました。
下地処理を丁寧に行う業者かどうかを見極める
防水工事は、シート張りや塗装だけに注力するのではなく、それ以前にきちんとした下地処理を行うことが、耐久性を最大限に引き出すうえでとても大切です。
例えば、ひび割れ箇所があればシーリング材などを打ち込み、隙間をしっかり埋めておかないと、そのまま塗料を塗ってもすぐに塗膜が剥がれたり割れたりしてしまいます。
下地処理は、工事完了後には隠れてしまう部分なので、実際に行ったかどうかはわかりません。
なので、施工中に写真を撮って報告してくれるかどうかを必ず聞きましょう。
見積書が詳細に書かれているかを確認する
防水工事にかかる費用は、施工方法や塗料の種類によって異なるため、見積書には詳細な金額の内訳や工程が含まれるような業者を選ぶことが重要です。
「防水工事一式」とだけ書かれた見積書は不透明でどんな工事がされるのかがわかりません。
例えばシート防水の場合、使うシートは塩化ビニールなのか、合成ゴムなのかによって金額は変わりますし、ウレタン防水の場合は、どのメーカーのどの塗料を塗るのかによっても金額が変わります。
よって、見積書に施工方法、メーカー名と商品名、施工面積、下地処理の有無(ある場合は工程も)などの記載があるかどうかをご確認ください。
さて、本日はベランダやバルコニーの防水工事についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
ベランダに何らかの劣化症状が見られる場合、特に色褪せやひび割れが始まっている方は、防水工事を考え、業者選びの際はお伝えした通り施工経験が豊富で、見積書も丁寧な良い業者を探すように心がけましょう(^^♪
本日のブログは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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