- 塗装コラム
- 2023年3月9日
外壁塗装はいつ行えば良いの?【劣化症状と長持ちする方法を職人が解説】
マイホームを建てて以来早10年。
家には塗り替えのメンテナンスが必要と聞いたけど、必要なタイミングはいつだろう?と考える方は多いと思います。
今回は外壁塗装を行うべきタイミングや外壁が長持ちする方法などについてわかりやすくまとめたので、ぜひご覧になってください。
外壁塗装を行うべきタイミングと劣化症状
目次
外壁塗装を行う時期は築10年後が目安
10年が目安と言われる理由
なぜ10年を目安とされることが多いのか、それは以下の表の通り、築10年に突入した段階から様々な箇所にメンテナンスが必要になってくるからです。
建物は常に紫外線・雨風・地震・気温の変化の影響を受けています。
特に、建物の防水性と耐震性を高めるのに重要な役割を果たすコーキングの劣化が先に始まり、それによって周辺の外壁も劣化が表れてきます。
これが大体10年ほど経つと外壁の耐久性が低下してくるため、「築10年で1回目の塗装」ということが一般的に言われています。
外壁塗装を行うメリット
外壁塗装は家の見た目を綺麗にするだけではなく、家の寿命が延びるための本質的な役割を果たしてくれます。
外観の美しさを維持
塗装が剥がれたり色あせたりすると、建物全体の印象が悪くなります。
外壁塗装を行うことで、美しい外観を保つことができます
防水性を高める
外壁塗装は、建物の防水効果を高めるためにも効果的です。
雨水や湿気が建物内部に侵入するのを防ぎ、外壁のひび割れや内部の木材や壁紙の腐食、カビの発生を防ぐことができます。
耐震性が向上する
外壁塗装は、家が振動に対して強くなるためにも重要です。
地震の揺れや、大型車の走行による振動を日々積み重ねて受けることで、外壁の塗膜の剥がれや、ひび割れの原因となります。
外壁塗装を行うことで、外壁と外壁の間にあるコーキングも新しくなり、揺れの衝撃を吸収してくれます。
また、外壁自体も下地に密着し、剥がれにくくなります。
節約になる可能性がある
外壁塗装によって断熱性能が向上することで、エネルギー効率が改善され、光熱費の節約にもつながることもあります。
また、外壁の劣化を放置しておくと、下地の損傷が悪化し、外壁に反りが生じることがあります。
その場合、下地の修繕や、外壁材自体の張り替えが必要となり、修繕費用が通常の2〜3倍になる可能性があります。
よって定期的に外壁塗装を行うことは、長期的には費用の節約につながるのです。
次に、具体的にどんな症状が出たら塗装を考えた方が良いのかをお伝えします。
こんな劣化が見えたら外壁塗装のサイン
外壁塗装を行うべきかどうかは、外壁の劣化症状を見ることで判断できます。
症状の段階ごとに説明していきます。
段階①色あせ
劣化進行度:★☆☆
初期症状として、紫外線や風雨、汚れなどの影響により見えてくるのが色あせです。
色あせが見えるということは外壁が劣化し始めているというサインです。
色あせは外壁の見た目を損ねるだけでなく、塗膜の劣化を進める原因となります。
外壁の色褪せを放置すると、塗膜がさらに劣化し、雨漏りやカビの発生などのトラブルにつながる可能性があります。
早急に塗装を行う必要はありませんが、塗り替えの目安の一つとして認識しておくとよいでしょう。
段階②チョーキング(白っぽい粉が付く現象)
劣化進行度:★★☆
チョーキング現象とは、外壁の塗膜表面に白い粉状のものが付着する現象で、紫外線などの影響で塗膜表面が劣化し、塗膜中の顔料や光沢剤が表面に浮き出ることが原因です。
これを放置しておくとひび割れや雨漏れによるカビの発生リスクが高まります。
建物の内部にも影響が出てくるため、この段階ではお早めに塗り替えを行った方が良いです。
段階③塗膜の浮き・はがれ
劣化進行度:★★★
チョーキング現象の次に起こる症状は塗膜の浮きや剥がれです。
これを放置すると、雨水が外壁に侵入し、ひび割れを発生させる原因となります。
よってこの段階からは外壁塗装を行うべきタイミングといえます。
段階④ひび割れ
劣化進行度:★★★
外壁の耐久性がなくなり、塗膜に対していよいよ小さな亀裂が入ってくる段階です。
ひびの幅が0.3mm以上、深さが5cm以上の場合は、建物の安全性に関わってきます。
というのも、建物の土台を支える基礎部分※の強度が弱まり、建物自体が歪みだす可能性が出てくるからです。
この段階は直ちに塗装を行うべきタイミングといえます。
※建物を支える下部構造のことで一番地面に近い部分。
段階⑤コーキング(シーリング)材の塗膜の亀裂
劣化進行度:★★★
外壁材と外壁材のつなぎ目部分や窓のサッシ周りにあるコーキングに亀裂が起こると、建物の耐震性や防水性が大きく低下している表れです。
このような症状の場合は、修繕を行い雨水の侵入を防ぐためのメンテナンスが急務です。
合わせて読みたい記事 |
このように、外壁の劣化具合には、さほど早急な修繕の必要がないものから、建物の構造に影響を及ぼす重大なものまで様々なものがあります。
劣化進行度が高いものはぜひプロの職人に見てもらった方が良いでしょう。
外壁塗装の塗り替え周期を長くする方法
できるだけ少ない費用で長持ちする家にしたいとお考えの方は多いと思います。
そこで、塗装周期を長くする方法を3つお伝えします。
建物の立地環境に合わせた塗料を使う
単に良い塗料を使うだけでなく、建物の周辺環境を考慮した最適な塗料を使うことが大切です。
お客様の建物を取り巻く環境は様々であり、それぞれの環境に適した塗料を選定することで、塗料の耐久性を最大限に引き出し、長く持たせることができます。
例えば家の近くに川や池などがある場合は、湿気多いことから藻やカビが生えやすいので、防カビ・防藻性能を備えた塗料を使うことで長持ちすることができます。
また、道路沿いにある建物は排気ガスの汚れがつきやすいため、表面に付着した排気ガスなどの油性汚染物質を浮かせて、雨水により洗い流す効果がある塗料を使います。
このように、一軒一軒に合わせた最適な塗料を職人が厳選することで、外壁が長持ちするようになります。
グレードの高い塗料を選定する(メンテナンス費用が安く済む)
塗料のグレードをシリコンなどからフッ素や無機塗料に上げることで耐用年数が10年以上長くなり、塗り替えの周期が延びます。
塗料のグレードを上げると値段が上がるのでは?と思われると思いますが、長い目で見ると結果的に安くなります。
以下の図は、フッ素とシリコンで塗装した場合の金額の差を表しています。
1回の塗装だとシリコンの方が安いですが、長い目で見るとフッ素の方が安くなることがわかるかと思います。
下地処理をしっかり行うこと
建物の環境に見合った塗料を選定し、その塗料のグレードを上げて塗装を行うことが、建物の長持ちにつながるとお伝えしましたが、それは下地処理が抜け目なくしっかりと行われているということが大前提です。
下地処理は目に見えない部分ではございますが、下地と塗膜の密着性を高め、どんな塗料を使ったとしても長持ちさせることができるため、とても大切な作業です。
合わせて読みたい記事 |
外壁塗装が必要なタイミングを逃した時のリスク
外壁の劣化を放置し、適切な塗装のタイミングを逃した場合には以下のようなリスクが出てきます。
家の寿命が短くなる
塗装の本来の目的は防水機能を維持し、家を守ることです。
しかるべきタイミングを逃し、防水機能の低下を無視すると雨漏りが起き、さらに建物全体を支える骨組み部分まで傷めることになります。
こうなると、本来3世代まで持つような頑丈な建物も1世代で終わってしまうかもしれません。
費用が跳ね上がることがある
劣化症状を放置した場合、塗装だけでカバーできなくなり、塗装費とは別に修繕費が発生する場合があります。
例えば以下の写真ですが、外壁が完全に割れており、これは塗装するだけではカバーできず、既存の外壁を取り剥がし、新しいものに張り替える必要があります。
張り替えは時間もかかり、費用も塗装と比べて2〜3倍ほどかかるため、数百万単位で跳ね上がることもあります。
ウォールハーツは塗装の最適な時期を逃した方でも安心
ウォールハーツでは修繕費用を抑えることが可能
メンテナンス不足が原因で、外壁材や屋根材などの新規交換や修繕が必要な場合、リフォーム会社や工務店にご依頼される方が多いかと思います。
実はウォールハーツでは、他の会社よりも修繕費用を抑えることができます。
なぜならば、当店はあくまでも塗装専門店であり、リフォーム会社や工務店のように中間マージンを乗せないからです。
塗装以外の修繕工事も専属の業者と提携しているため、費用を抑えて行いますのでご安心ください。
本日は外壁塗装の適切なタイミングについてお伝えしました。
ウォールハーツは、お客様の建物の劣化診断を無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせ頂けたらと思います。
本日のブログは以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
当店について
久留米市の屋根塗装・外壁塗装専門店
ウォールハーツ
〒839-0809
福岡県久留米市東合川3丁目20-28-4F
TEL:0942-92-8741
-当店はしつこい営業を一切いたしません-